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2021 年度 実施状況報告書

精子の行く先と男性の思惑意識:性行動と生殖の質的検証

研究課題

研究課題/領域番号 21K12508
研究機関国際基督教大学

研究代表者

森木 美恵  国際基督教大学, 教養学部, 上級准教授 (00552340)

研究分担者 小西 祥子  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (70451771)
赤川 学  東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (10273062)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード低出生 / 生殖補助医療 / 男性 / 性行動 / セクシュアリティ
研究実績の概要

本年は、フォーカスグループ実施に向けた準備を中心に研究を進めた。まず、研究代表者の所属大学にて調査の倫理申請を行い、受理された。その際に、ディスカッショントピックの選定、同意書の作成なども行った。フォーカスグループの実施においては属性が似た人々をグループに配分することが重要である。そのため、今回の調査において妥当と考えられるグループの分け方について先行研究の精査を行い、共同研究者とも打ち合わせを実施した。本研究の過去の研究との関連やそれらの研究からの知見の蓄積を踏まえた展望を明確にするため、10月開催の人口学研究会にて研究発表を行った。さらに、生殖医療や不妊問題の最新動向を知るために日本生殖医学会学術講演会に参加して医療の立場からの知見を得た。関連して生殖医療とセックスレスや流動的性的関係など生殖の脱セクシュアリティ化がかかわるモデルを構築するべく文献調査を中心に研究を進めた。また、フォーカスグループの事務的側面を依頼する予定の調査会社とは情報を共有しながら、covi-19の流行状態を考慮した調査の実施方法を含めた運営の詳細についても打ち合わせを行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本来は、2021年度中にフォーカスグループの実施を開始する予定であったが、covid-19の流行状況やその他の社会情勢を鑑み、フォーカスグループの実施を2022年度夏開始に変更した。不妊治療の公的助成の拡大案を含む法制度の変更など、本研究がかかわる人々の意識(精子の出所や行き先)に影響を与える社会的事柄の発生を考えると、2022年度の実施への変更は結果的に有益であったと考える。

今後の研究の推進方策

本研究と密接に関連する研究代表者および共同研究者が携わる先行する調査プロジェクトより、調査結果が投稿論文として先日発表された。そのため、その量的分析結果と整合性のある形で、フォーカスグループを形成することが可能になった。よって、まず2022年の夏に計8回のフォーカスグループディスカッションを実施する。ディスカッションデータも含めながら、2022年度は投稿論文などの形で徐々に結果を発表していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

1)予定されていたフォーカスグループの実施を次年度実施に変更したため。2022年度に実施して使用する予定である。
2)covid-19の影響により国際学会への参加が可能ではなかったため実施しなかったため。書籍など別の形での成果の公表に変更しつつ、対面での国際学会発表の開始の動向も注視する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 「伝統的価値観」とセックスレスおよび生命倫理の問題2021

    • 著者名/発表者名
      森木美恵
    • 学会等名
      第633回人口学研究会

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公開日: 2022-12-28  

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