研究課題/領域番号 |
21K12513
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
森山 至貴 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (50745510)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | ホモソーシャリティ / パフォーマティヴィティ / クィア理論 |
研究実績の概要 |
2021年度は、クィア理論の5つの重要概念のうち、研究実施計画に即して「ホモソーシャリティ」「パフォーマティヴィティ」に関する検討をおこなった。
・「ホモソーシャリティ」概念について、E.K.セジウィック以前の精神医学・組織論における用法、セジウィックの用法をふまえたそれ以降のクィア理論の用法を検討し、整理した。この作業を論文として『社会学評論』に投稿し、掲載が決定している(2022年6月予定、掲載証明書取得済み)。
・「パフォーマティヴィティ」について、J.バトラーの『問題=物質となる身体』の精読を通じて検討を続けている。この点については、2022年度は、これにくわえて言語行為論について中心的に扱っている『触発する言葉』の検討もおこない、まとめた形で2022年度に論文を投稿予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の研究計画通り研究を遂行できている。とりわけ、研究計画の初年度において投稿論文が査読を通過したことは、研究遂行者のこれまでの研究との連続性のもとに順調に研究成果が積み上がっていることの証左としてよいように思われる。
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今後の研究の推進方策 |
・まずは「パフォーマティヴィティ」概念について、とりわけ言語行為論における用法との異同について詳細に検討し、論文化したい。
・また研究実施計画の上では2年目は「ヘテロノーマティヴィティ」「新しいホモノーマティヴィティ」について取り組む予定であるため、これらの概念についても研究を進めたい。とりわけ、前者に関しては、マイクロアグレッションに関する研究や、「差別の哲学」の議論など、隣接諸分野の知見と照らし合わせながら、実証的社会学研究に有用な概念の整理をおこないたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度終盤に購入予定だった書籍の刊行が遅れたため、確保しておいた研究費を使用しなかった。2021年度における次年度使用額については、2022年度に刊行される当該書籍の購入に充てる予定である。
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