高感度、高空間分解能の放射線検出器の実現のため、読み出し基板に直接成膜可能なハライドペロブスカイト材料に着目し、晶析法による厚さ1mmの成膜手法を確立した。あらかじめMAPbI3ペロブスカイトの微結晶を析出させた溶液を基板上に滴下し、晶析することで均一な多結晶厚膜の作成が可能となった。作成した厚さ1mmのペロブスカイト膜のX線検出特性として、電流モードによるX線感度を評価した。また、検出特性の安定化のために電荷注入阻止層や、感度向上のための添加材の検討を行い、検出器の実用化のための課題に対し新たな解決手法・技術を開発した。
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