研究課題
基盤研究(C)
大型放射光施設SPring-8の放射光ビームラインにおいて、パルス毎にビーム位置を正確に計測することが求められていた。しかし、パルスモード計測型光位置モニタの試作機では、十分な位置分解能が得られなかった。そこで、検出素子の形状に新しいアイデアを取り入れて、挿入光源ビームラインにての評価試験を実施した結果、目標の10ミクロン以下を達成した。また、大強度の放射光により生じる放出光電子の空間電荷効果の影響の問題が回避されていることを実証した。
放射光計測技術
大型放射光施設 SPring-8 などの高輝度放射光を供用する施設では、極短時間に進展する現象を時分割計測で解析する手法を用いた利用実験が活発に実施されている。しかし、高熱負荷・超高真空・非破壊の条件下で、放射光ビームの“光軸の変動”をパルス毎に正確に計測することは困難であった。本研究により、パルスモード計測型X線ビーム位置モニタを安定して動作させることが可能となった。