本研究の学術的意義や社会的意義は、図書の目次情報と大規模言語モデルを用いて、図書の分散表現モデルを構築することで、従来のキーワード検索では得られない類似図書の探索が可能になることを示した点にある。ここでは、対話から得られた曖昧なキーワードから、利用者を支援するための検索クエリーの拡張手法を提案している。これにより、利用者とのインタラクションの中で図書探索の目的やテーマを具体化させることが可能であり、利用者による図書探索の支援だけでなく、学校図書館の司書の業務支援などへの応用も期待できると考えている。
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