研究課題
ソーシャルメディア上の人々の投稿行動や意見等全般について、幅広く実証研究を行い、論文や書籍として随時発表を行った。当該年度だけで、書籍1冊、論文12本の発表を行った(査読論文6本を含む)。公表論文は多岐に渡り、例えば、フェイクニュースの拡散行動を分析して「①フェイクニュースを信じている人の方が、信じていない人に比べてその情報を拡散する傾向がある、②メディアリテラシーと情報リテラシーの低い人の方がフェイクニュースを拡散する傾向がある」ことを明らかにしたものや、Twitterのテキストをデータ分析して「①ワクチン導入期と普及期にワクチン忌避関連語が頻出したが、拡散されたのは導入期のみだった、②ワクチン接種に関連する言葉は4月から5月にかけて頻繁に言及され、期間全体にわたって影響力を持って拡散された」もの等がある。書籍は『ソーシャルメディア解体全書』(勁草書房)というタイトルで、ソーシャルメディアの課題全般を網羅的に取り扱い、実証研究結果と政策的提言を含む内容となっている。章構成は、①社会の分断と情報の偏り、②フェイクニュースと社会、③日本におけるフェイクニュースの実態、④ネット炎上・誹謗中傷のメカニズム、⑤データから見るネット炎上、⑥ソーシャルメディアの価値・影響、⑦ソーシャルメディアの諸課題にどう対処するのか、となっている。さらに、人々の意見変容とメディア利用の研究をさらに進めるため、新たな調査設計をしているところである。
1: 当初の計画以上に進展している
多くの研究成果を発表しているうえ、新たな研究設計も行っているところで、当初の計画以上に進展しているといえる。
随時関連研究の公表を進めていくだけでなく、新たな研究設計を進め、2023年度中にはデータ取得と分析を行う。
概ね予定通りに使用しているが、物品を特に購入しなかったことなどから余剰が出た。次年度、データの収集や分析が発生するため、それらで適宜使用していく予定である。
すべて 2023 2022
すべて 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件、 招待講演 4件) 図書 (1件)
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