研究課題/領域番号 |
21K12598
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研究機関 | 開志専門職大学 |
研究代表者 |
田代 秀一 開志専門職大学, 情報学部, 教授 (90357426)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | オープンデータ / スキーマ / ものづくり |
研究実績の概要 |
三条工業会等、燕三条地区の業界団体10団体のホームページに掲載されている会員情報について、Webスクレイピングツールを用い、自動的に収集するシステムを構築した。Webに掲載された基本的情報(会社名、住所など)には多様な表記揺れがみられたことから、表記揺れを補正するための正規化ツールを作成し、適用した。国税庁の法人番号公開サイトAPIから公開された情報と自動的に付き合わせることで、社名等の登記上の正規の表記への統一を図った。これらの結果、約1300社について、基本的情報をまとめたリストを作成した。 2022に共同研究協定を締結した会社と引き続き協力し、現地企業へのヒアリング調査を進め、各企業が所持し、その会社を特徴付ける技術等について、加工法、対応できる素材、精度、規模、リードタイム、品質管理状況といった情報を収集・分析し、これらをデータ化するためのスキーマ及び、データ記述に用いる統制語の辞書作りを進めた。また、所持する技術に加え、自社製品を持つ場合について、当該製品の特徴を表現するための語彙についても検討を進めた。スキーマ及び統制語については独自の簡易的記法(imiv記法)により表記し、変換ソフトによってrdfスキーマへと変換した。これにより独自記法の有効性についても評価を行った。 10月26日、27日には、燕三条地場産業振興センター(新潟県三条市)で開催された「燕三条ものづくりメッセ」に出展し、研究の中間的な報告を行うとともに、データ化の意義の説明を行い、ヒアリングへ対応いただく協力者の追加を図った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
計画していたものづくり関連企業との共同研究関係の構築が、コロナ禍や、予定企業内の人事異動により、1年以上遅れた。以後、関係企業へのヒアリングなどを進めているが、コロナが落ち着いた後も現在に至るまでワークショップなどイベント開催が困難な状況が続いている。
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今後の研究の推進方策 |
学生インターン等による作業体制が固まってきたことから、スキーマを取りまとめるとともに、それに基づくデータ入力、検索システムの試作を進め、現場の企業が積極的にデータ化を進めてゆくための基盤作りに取り組む。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍により現場調査のための共同研究体制の構築が遅れたことにより、補助事業期間延長を申請することとし(認可済)、計画を一部後ろ倒しにすることとしたため。
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