心外膜脂肪組織(EAT)が、心房細動(AF)の発症に関連する。私たちは、EATが高度の線維化をきたすことを発見し、このEATの線維化リモデリングの進行と、AFの重症化が一致することを報告した。今回、AFの一因であるこのEATの線維化リモデリングが、CT画像に反映されていると仮説を立てた。線維化リモデリングの強い部位では、線維化の増生と脂肪細胞の小型化が起こっており、組織密度が上昇していた。この組織密度の上昇は、心房筋の近位に沿って起こり、この変化をCT値で測定したところ、組織での変化とCT値での変化が相関した。この結果は、CT画像より心房細動のリスクを評価できる可能性を示唆した。
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