研究課題/領域番号 |
21K12681
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90120:生体材料学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
高島 伸一郎 金沢大学, 医学系, 助教 (60547165)
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研究分担者 |
薄井 荘一郎 金沢大学, 附属病院, 講師 (50507043)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 皮下脂肪間質細胞 / 心筋分化 / 再生治療 |
研究成果の概要 |
待機外科手術患者を対象に、手術時に生じた余剰皮下脂肪を採取。コラゲナーゼ処理ならびに遠心分離によりヒトSVFを得た。培養ディッシュにSVFを播種後、第7日目にレンチウイルスベクターを用いて、“心筋誘導遺伝子”MEF2Cを導入し28日後に解析を行った。ヒトSVFへのMEF2c単独の導入は、拍動心筋細胞への分化誘導効果を認めなかった。マウスとヒトのSVFの違いとして、1)ドナーの皮下脂肪の質の違い、2)種の違いによるkey遺伝子の違いが考えられた。 ラット慢性虚血性心不全モデルにおける“心筋分化誘導遺伝子導入”SVF投与の心機能改善効果を明らかにする計画は現在も継続中である。
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自由記述の分野 |
循環器内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者は、マウスのSVFを自律拍動心筋細胞(Beating SVF)に再現性をもって分化させる実験系の確立に成功し、Mef2cが心筋分化を制御することを明らかにした。本研究は、安全で汎用性が高い生体材料(SVF)に、遺伝子導入を行うことにより新しい治療的付加価値が与えられることを示すことで、慢性重症心不全をターゲットとした新規心筋再生治療開発へ繋がる研究と位置づけられる。
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