歯周組織の再生を目的とし、歯根膜線維芽細胞と血管内皮細胞を共培養することにより、1) 線維芽細胞が産生するコラーゲンが内皮細胞の増殖の足場となること、2) 線維芽細胞が分泌する種々のサイトカインが内皮細胞の遊走性を高め、緻密な血管網の形成に寄与すること、3) 内皮細胞が分泌するサイトカインが線維芽細胞の活性やコラーゲン産生能を向上させることにより、歯根膜様の構造体を作出した。組織再生においては、種々のサイトカインが足場となる細胞外マトリックスの構築、それに続く血管新生が効率的に行われることが重要であることを示した。
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