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2021 年度 実施状況報告書

在宅の仮想病床化オンタイム診療管理システムを活用した国民総医療サポート体制の確立

研究課題

研究課題/領域番号 21K12710
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

小林 威仁  埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (90618266)

研究分担者 鈴木 朋子  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (10400342)
廣岡 伸隆  埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (10719743)
飯田 慎一郎  埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (20513732)
青柳 龍太郎  埼玉医科大学, 医学部, 助教 (20817663)
草野 武  埼玉医科大学, 医学部, 助教 (50843695)
齊藤 航平  埼玉医科大学, 医学部, 助教 (70817618) [辞退]
中元 秀友  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (90180421)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード遠隔診療 / 人工知能(AI) / 深層学習(ディープラーニング) / 経時モニタリング
研究実績の概要

コロナ禍にて日常診療の活動制限については、帰属の施設の規則に準拠しながらの研究課題継続を行っている。
実際には、
1、「先の研究課題(課題番号18K12115)で開発したスマートウォッチにおいて、測定精度の向上を図る」については、脈波解析における“ノイズ除去”による機能改良として測定組織部の血流低下による血管容積変化およびモーションアーチファクトによる誤差要因に対するセンサ感受性の調整を行っている。人工知能(AI:Artificial Intelligence)による脈波解析の向上を図り各種波形パターンを医療データベースのMIMIC-IIIを用いて、このビッグデータを基にディープラーニング(深層学習:Deep Learning)にて機械学習を行っている。その結果、英国高血圧学会(BHS:The British Hypertension Society)の基準にもGrade A~Bの範囲で準拠した結果を用いられている。
しかし、患者測定の研究内容については感染管理の観点より、“接触”については厳重に対応する必要があり、今後より一層の工夫をし進めていく必要がある。今後は感染対策にも準拠した測定システムおよび測定デバイスを開発使用することも念頭に研究の進捗状況改善を図っていく。
2、「既存のシステムにより信頼度および病態反映度の高いアラート機能を開発・実装する」については、1、の結果を踏まえての実施検証になるが、これまでの既存のデータを用いての解析プログラミングは順次開始し、1、と並行して進めていく予定である。
最終的には1、の解析能力を持ったデバイスを用いて実臨床の現場にて検証を進めていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

AIにおけるディープラーニングに多くの時間を要している。
本試みは実臨床において患者、基礎疾患を問わずカフ圧血圧測定機器の測定結果に差異を生じ得ないデバイス開発をすることを目標としており、それにより検出し得る予測血圧を基に遠隔診療の現場で活躍することを最終の目的としている。
コロナ禍での基礎疾患に制限を付けないデータ収集は予想以上に予定を遅らせる要因となっている。感染管理の観点より“接触”対応については施設の感染予防指導規則に則りながらの対応をせざるを得ない。
しかし、前進および成果は出ているので引き続き継続していく予定である。

今後の研究の推進方策

医療データベースのMIMIC-IIIを用いたビッグデータのディープラーニングによる機械学習は進めていられているので、実臨床の患者データの集積を引き続き行っていく予定であり、併せて、「既存のシステムにより信頼度および病態反映度の高いアラート機能を開発・実装する」の開発に着手する。

次年度使用額が生じた理由

本年度はコロナ禍の渦中においてエフォートの割り当て想定に変更を生じた。また、データ解析において解析に想定していた機器が物品の準備困難な状況もあった。
データ測定についても測定被検者との“接触(対面、測定機器セッティング、フィッティング確認、測定、測定器の回収)”際して、感染管理上の条件を満たしながらの施行は、当初の予定より手間を要する結果となっている。また、出張・学会参加等については施設基準にて規制がかかりWeb会議や学会Web参加になった。
今後の計画について、感染管理対応についてはこれまでの経験を生かして適宜消毒作業を行うとともに被検者においても理解と協力を要請する。これらの対応にて検出、集積されてきたデータを一斉にAI(人工知能)にて解析された変換プログラムを用いて解析し、統計学的検証(バリデーションスタディ)を行い、アラート機能の装着と移動平均法外積機能を装備したプログラミングシステムを構築し実装測定を行う予定。
これらに必要な解析用のパソコンや測定デバイス、通信デバイス(アイフォン、アンドロイド)等を購入する。また、研究結果を学会報告および論文報告を行い予算計上する。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 5件)

  • [雑誌論文] 在宅腹膜透析の循環動態管理システムの活用2021

    • 著者名/発表者名
      小林威仁, 青柳 龍太郎, 草野 武, 中元 秀友, その他
    • 雑誌名

      腎と透析

      巻: 91 ページ: 155-157

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 働き方改革 働き方改革を踏まえた将来の透析医療 地域包括ケアシステムの利用とAI,IoT,ロボット工学の可能性2021

    • 著者名/発表者名
      中元 秀友, 青柳 龍太郎, 小林 威仁, 廣岡 伸隆, その他
    • 雑誌名

      臨床透析

      巻: 37 ページ: 1457-1469

    • DOI

      10.19020/CD.0000001975

  • [雑誌論文] わが国の血液浄化療法の現状と課題2021

    • 著者名/発表者名
      中元 秀友, 鈴木 朋子, 小林 威仁, その他
    • 雑誌名

      泌尿器科

      巻: 13 ページ: 515-526

  • [雑誌論文] 腎臓領域の現在の取り組み 透析機器とAI2021

    • 著者名/発表者名
      中元 秀友, 青柳 龍太郎, 小林 威仁, 廣岡 伸隆, 飯田 慎一郎
    • 雑誌名

      腎と透析

      巻: 90 ページ: 272-279

    • オープンアクセス
  • [学会発表] ウェアラブルデバイスを用いた透析患者血圧及び脈拍モニタリングシステムの臨床応用2021

    • 著者名/発表者名
      青柳 龍太郎, 小林 威仁, 中元 秀友, その他
    • 学会等名
      第32回日本急性血液浄化学会学術集会・総会
  • [学会発表] IoT技術革新による今後の透析医療の遠隔診療拡充への可能性と期待2021

    • 著者名/発表者名
      中元 秀友, 小林 威仁, その他
    • 学会等名
      第66回日本透析医学会学術集会・総会
    • 招待講演
  • [学会発表] 未来の透析医療 AIとICTを用いた透析医療2021

    • 著者名/発表者名
      中元 秀友, 小林 威仁, 青柳 龍太郎
    • 学会等名
      第66回日本透析医学会学術集会・総会
    • 招待講演
  • [学会発表] ウェアラブルデバイスおよびInternet of Tingsを用いた透析患者血圧/脈拍遠隔モニタリングシステムの臨床応用2021

    • 著者名/発表者名
      小林 威仁, 中元 秀友, その他
    • 学会等名
      第66回日本透析医学会学術集会・総会
    • 招待講演
  • [学会発表] ウェアラブルデバイスおよびInternet of Tingsを用いた透析患者血圧/脈拍遠隔モニタリングシステムの確立2021

    • 著者名/発表者名
      小林 威仁, その他
    • 学会等名
      第66回日本透析医学会学術集会・総会
    • 招待講演
  • [学会発表] 経時生体モニタリングシステムを用いた循環動態把握プログラミングの血液透析への応用2021

    • 著者名/発表者名
      小林 威仁, 中元 秀友, その他
    • 学会等名
      第66回日本透析医学会学術集会・総会
    • 招待講演

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公開日: 2022-12-28  

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