研究課題/領域番号 |
21K12714
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
中田 亮輔 日本医科大学, 医学部, 助教 (70614759)
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研究分担者 |
新井 泰央 日本医科大学, 医学部, 助教 (00740599)
兵藤 文紀 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 特任准教授 (10380693)
村田 正治 九州大学, 先端医療オープンイノベーションセンター, 教授 (30304744)
関根 鉄朗 日本医科大学, 医学部, 講師 (00747826)
許田 典男 日本医科大学, 医学部, 講師 (60614758)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | NASH / レドックス / 肝臓 |
研究実績の概要 |
メチオニン-コリン欠乏餌で飼育した病態モデルマウスを作成し、その再現性の評価を血液生化学所見、腹部CT検査、病理組織学的所見で確認し、モデルマウスの病態進行が経時的に安定して進行していることを確認した。確立されたモデルマウスと通常餌で飼育したマウスのレドックス状態を比較するため、経静脈的に投与したニトロキシルラジカルが対象臓器である肝臓で代謝される速度をDNP-MRIで測定、算出し定量的に評価した。NASHの炎症と繊維化に関する病態進行との相関性を確認するため、実際の病理組織像(HE染色、Masson trichrome染色、sudan III染色),酸化ストレスを反映する免疫染色(8OHdG, 4HNE)、血液生化学検査(GOT, GPT)などを測定した。その結果、病態進行に伴いニトロキシルラジカルの代謝速度に変化が生じることが確認された。NASH肝臓におけるレドックス状態の変化についてはミトコンドリアの関連性を示す報告がされていることより、ニトロキシルラジカルの代謝がミトコンドリアの機能異常により代謝速度に変化が生じているとの仮説を立てた。次年度より、病態モデルマウスより抽出したミトコンドリアを用いて、x-band EPRでニトロキシルラジカルと直接反応によりラジカル消失速度に変化が生じるかどうかの行う実験の計画をしており、現在、安定したミトコンドリアの抽出を行うよう条件検討を行なっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
概ね予定通りに実験計画を進めることができている
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今後の研究の推進方策 |
今後も、研究計画に沿って、実験を進めていけるように研究者間の連絡を密に取れる研究体制の維持を心掛けている。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19感染の影響で学会のWEB開催が増え予定に比べて旅費が掛からなかったことや、研究機関の移動が控えられ、実験の進行もやや遅れたため、翌年度への繰越金が増えたと考えられる。
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