| 研究課題/領域番号 |
21K12715
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| 研究機関 | 桐蔭横浜大学 |
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研究代表者 |
徳岡 由一 桐蔭横浜大学, 医用工学部, 教授 (30339907)
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| 研究分担者 |
池上 和志 桐蔭横浜大学, 医用工学部, 教授 (30375414)
蓮沼 裕也 桐蔭横浜大学, 医用工学部, 講師 (70643013)
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| 研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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| キーワード | 黄色ブドウ球菌 / 光線力学的不活性化 / 内在性光増感性物質 / 白色LED |
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| 研究実績の概要 |
新たに導入したフォトダイオードアレイ（PDA）検出器を備えたセミ分取型HPLCを利用して目的成分の分取を行ったところ、これまでのHPLCと比較して、効率良く単離・精製することができた。分取と同時にPDA検出器にて目的成分の200～700nmの吸収スペクトルを確認したところ、これまでの結果と同様に、450nm付近にカロテノイドに由来するピークが確認された。さらに、250nm付近に芳香環に由来するピークが確認された。これらの結果から、目的成分は、共役二重結合だけでなく、芳香環を有していることが示唆された。また、分取された目的成分に白色LED光を照射した際の一重項酸素の生成の有無を、一重項酸素検出試薬であるSinglet Oxygen Sensor Greenを用いて確認したところ、白色LED光照射に伴い分取成分から一重項酸素の生成が確認された。
また、外因性光増感性色素による光線力学的不活性化効果について検討するため、プルロニック系界面活性剤F-68、F-88およびF-108で可溶化した水不溶性光増感性色素の一つであるプロトポルフィリンIX（PpIX）を用いて、S. aureusおよびE. coliへのPpIXの集積、並びに可視光線を照射した際の光線力学的不活性化について測定した。その結果、PpIXのS. aureusおよびE. coliへの集積量を測定したところ、S. aureusへのPpIX集積量はPpIX単独系≧F-68可溶化系≒F-88可溶化系＞F-108可溶化系であった。一方、E. coliへのPpIX集積量はF-68可溶化系＞PpIX単独系＞F-88可溶化系＞F-108可溶化系（≒0）であった。また、PpIX集積後、可視光線を所定時間照射したが、いずれの細菌においても光線力学的不活性化効果は認められなかった。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新たに導入したセミ分取型HPLCを利用することによって、これまでのHPLCと比較して、目的成分を効率良く単離・精製することができるようになったのは予定通りである。しかし、HPLCの分取条件の設定等、運用するまでの前準備に時間を要してしまったため、当初、目的成分の構造解析に関する作業に着手する予定であったが実施できなかった。
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| 今後の研究の推進方策 |
分取した目的成分の構造解析を行うべく、分析作業を進める。IR測定および質量分析は学内で行う予定であるが、それ以外のNMR、元素分析等は外部分析機関に依頼する予定である。
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