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2022 年度 実施状況報告書

管腔組織におけるデバイスからの作用力評価系の構築とデバイス選択指針の検討

研究課題

研究課題/領域番号 21K12768
研究機関国立医薬品食品衛生研究所

研究代表者

岡本 吉弘  国立医薬品食品衛生研究所, 医療機器部, 室長 (40776027)

研究分担者 森脇 健司  弘前大学, 理工学研究科, 准教授 (50707213)
中村 匡徳  名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20448046)
宿澤 孝太  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (80647032)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードバルーンカテーテル / 血管 / 圧力
研究実績の概要

本年度は、コンプライアントバルーンの拡張時に血管にかかる圧力の評価および部分狭窄部におけるノンコンプラアイアントバルーン拡張時の血管にかかる圧力の評価を実施した。
コンプライアントバルーンの評価では、大血管の一時閉塞用バルーンとしてφ32 ㎜のバルーンを用いて、血管径20 mmおよび30 mmにおける注入量と血管壁にかかる圧力の関係およびバルーン内圧と血管にかかる圧力の関係を定量的に評価した。同一径において、バルーンへの注入量と血管にかかる圧力の関係は指数関数的に増加し、バルーン内圧と血管にかかる圧力の関係は一次関数的に増加することすることを明らかにした。
部分狭窄部における血管かかる圧力の評価では、評価におけるバラツキの要因を検討し、高圧のかかるノンコンプライアントバルーンでの測定で圧力値が安定する改良を実施した。φ5 mm長さ40 ㎜のノンコンプライアントバルーンを用いて、中央部にφ4 mm長さ10 mmの狭窄部があるφ5 mm径の血管において狭窄部かかる圧力を測定し、本バルーンにおいては、バルーン内圧と同等の圧力がかかることを明らかにした。
局所的な圧力を測定するための小型のフィルム圧力センサーを用いた検討としては、圧力センサーの設置形状の影響を評価し、設置する場所の形状が、圧力とセンサーから出力される電圧の関係を確認し、形状の違いがその関係に影響することを把握し、測定する形状に合わせた校正を実施する等の対策を検討する必要があることが判明した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

部分狭窄における評価系の構築に時間を要し、屈曲部の評価系およびずり応力の評価系の検討・改良が遅れているため

今後の研究の推進方策

部分狭窄における評価として、狭窄部長さおよび前後径の違いの影響について評価を実施する。屈曲部における評価およびずり応力の評価系の構築では、評価系の改良を実施後、血管形状の影響およびずり応力の測定を実施する予定であるが、装置の改造に必要な部品の調達状況等によっては、次年度で評価が終了しない場合がある。その場合は、屈曲部の影響評価を優先する。

次年度使用額が生じた理由

屈曲部圧力評価系およびずり応力評価系の検討、製作が遅れており、次年度に当該予算にて実施予定であある

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 大血管の一時閉塞用バルーンから血管が受ける圧力に関する基礎的検討2022

    • 著者名/発表者名
      岡本吉弘,森脇健司,迫田秀行,山本栄一
    • 学会等名
      第60回日本人工臓器学会
  • [学会発表] バルーンカテーテが血管へ与える圧力に関する検討2022

    • 著者名/発表者名
      岡本吉弘,森脇健司,山家弘雄,迫田秀行,山本栄一
    • 学会等名
      第38回日本脳神経血管内治療学会学術総会
  • [学会発表] 血管モデルへの接触圧力分布がモニタリング可能なカテーテルシミュレータの開発2022

    • 著者名/発表者名
      森脇健司,繁浦 瑠偉,山田 昭博,岡本吉弘,白石 泰之,藤崎 和弘,山家 智之
    • 学会等名
      第60回日本人工臓器学会
  • [学会発表] フィルムセンサによるバルーンカテーテル拡張時に血管壁に作用する圧力の評価2022

    • 著者名/発表者名
      森脇健司,岡本吉弘,山家弘雄,藤崎和弘
    • 学会等名
      第38回日本脳神経血管内治療学会学術総会

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公開日: 2023-12-25  

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