研究課題/領域番号 |
21K12782
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
齊藤 玄敏 弘前大学, 理工学研究科, 准教授 (70264091)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 尿道内殺菌 / 深紫外線 / 尿道カテーテル / エキシマランプ / 光ファイバ |
研究成果の概要 |
本研究は,尿道カテーテルに光ファイバを組み込むことで,波長222nmの紫外線を尿道カテーテル管内,尿道壁と尿道カテーテルの境界に照射する殺菌システムを考案し,その開発を行ったものである。尿道カテーテルは3-wayのタイプを用いた。これに光ファイバを組み込むには,3つの管路のうち直径1mmの薬剤投入用の管路に光ファイバを通すことで実現した。一方,波長222nmの紫外線光源に照射強度の大きなものがないため,市販のエキシマランプモジュールを用いて集光装置を作成し,照射強度の向上を図った。その結果,波長254nmのハイパワーLEDに匹敵する照射強度(3.57mW/cm^2)が得られた。
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自由記述の分野 |
計測工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人に影響の少ない波長222[nm]のUVCを光ファイバで尿道カテーテル内部に伝送することで,尿道カテーテル内管のみならず,これまで殺菌できなかった尿道壁と尿道カテーテルとのすき間,さらにはバイオフィルムの付着が多く観察されている尿道カテーテル先端部までも殺菌可能になる。殺菌システムの機器構成は簡単なので,操作性・安全性を高く保ちつつシステムを仕上げることができる。そのため,看護師や自宅療養中の患者自身も,毎日の衛生管理やバイタルチェックと同時に,尿道カテーテルを留置した状態で殺菌できる。本殺菌システムの実現により,尿路感染症の発症を抑えることのみならず,過剰な医療費も抑えることに繋がる。
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