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2022 年度 実施状況報告書

ウェアラブル機器を用いた低強度運動での運動耐容能の評価

研究課題

研究課題/領域番号 21K12787
研究機関岡山大学

研究代表者

森田 瑞樹  岡山大学, ヘルスシステム統合科学学域, 教授 (00519316)

研究分担者 頼 冠名  岡山大学, 大学病院, 客員研究員 (40729092)
森本 美智子  岡山大学, 保健学研究科, 教授 (50335593)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードウェアラブル機器
研究実績の概要

本研究では,医療機関における臨床検査としてではなく,日常生活の中で運動能力(ここでは「運動耐容能」とする)を評価できる方法の確立を目的とする。このための要件として,歩行などの強度の低い運動において運動耐容能が評価できること,医療機器ではなく一般に普及したウェアラブル機器を用いて測定・評価ができることを挙げた。運動耐容能の評価は高強度の運動で行われているが,この結果は運動強度に依存する。そこで,低い強度で運動耐容能を評価するには,①運動強度に依存しない指標を発見して運動耐容能を評価するという,②運動強度や運動の種類を同時に測定・推定して運動耐容能を補正するという,という2つの戦略を考えた。前者によるアプローチを試み,それが困難だと考えられた場合には後者をあらためて検討することとした。
前年度の検討において①のアプローチで良好な結果が得られなかったことから,今年度は②のアプローチにおいて前年度の成果を発展させることとした。前年度の検討において,腕と腰の2箇所に装着した機器によって取得した加速度により,本研究の対象とする疾患において特徴的な行動を妥当な精度で識別できることがわかった。今年度は,機器の装着部位を5箇所(右手首,左手首,胸,腰,大腿部)へ増やし,装着部位ごとの行動の識別精度の傾向を明らかにした。また,行動の種類を疾患の特徴に合わせて一部変更した(歩行,走行,階段昇降,座位,立位,仰臥位,歯磨き,トイレ,食事)。5箇所すべての加速度を用いた場合には非常に高い精度でいずれの行動も識別できた。1箇所の装着では腕と胸への装着において行動の識別精度が優れていた。食事やトイレなどの複雑な動作では1箇所の装着では識別精度が優れなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

前年度の研究成果を踏まえ,発展的な成果を得ることができた。

今後の研究の推進方策

研究実績の概要に記載した通り,今年度は当初計画に記載していた2番目のアプローチにおいて昨年度の成果を発展させることができたため,次年度はこの成果を運動耐容能の評価に適用するための研究を実施する。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症の影響により,予定の一部の実施に影響が生じた。研究計画の工夫によって実験に大きな影響は生じていない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Tri-Axial Accelerometer-Based Recognition of Daily Activities Causing Shortness of Breath in COPD Patients2023

    • 著者名/発表者名
      Yamane Takahiro、Yamasaki Yuu、Nakashima Wakana、Morita Mizuki
    • 雑誌名

      Physical Activity and Health

      巻: 7 ページ: 64~75

    • DOI

      10.5334/paah.224

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2023-12-25  

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