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2022 年度 研究成果報告書

人身供犠の解明―古代オリエント・地中海世界を中心にして―

研究課題

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研究課題/領域番号 21K12853
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分01030:宗教学関連
研究機関(財)古代オリエント博物館

研究代表者

岩嵜 大悟  (財)古代オリエント博物館, 研究部, 共同研究員 (00770166)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
キーワード人身供犠 / 宗教儀礼 / 古代オリエント / 地中海世界
研究成果の概要

古代オリエント・地中海世界での人身供犠に関連するとされてた文献および考古学的な発見を検討し、それぞれの地域での特色や他の宗教儀礼との関連を明らかにできた。
同時に、これまで同じ「人身供犠」に関するものとして一括りにされることが多かったが、人身供犠とは何であるか、どこまでを人身供犠と呼ぶか、他の祭儀との違いをどのように考えるかがしばしば研究領域および各研究者の見解に依存しており、概念の有効性を吟味・再検討する必要があることを示した。

自由記述の分野

宗教学・宗教史

研究成果の学術的意義や社会的意義

古代地中海文明を基盤とする欧米のみならず世界各地の文学作品で「自己犠牲」や「身代わり」は好まれる文学モチーフの一つであり、人身供犠を対象とする本研究の進展は、人類の宗教理解・文学理解に資するところが大きい。
幼児虐待が保護すべき乳幼児を生命の危機に晒すという点で人身供犠の中でも幼児供儀と、自爆テロが宗教的意図を達するために(自身を含む)人命を絶つ点で人身供犠全般と、それぞれ本研究は関わりを有している。もちろん、安易な関連付けや比較は慎重であるべきだが、人身供犠の特質を解明する本研究の進展はこれら現代の課題にとって示唆的である。

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公開日: 2024-01-30  

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