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2023 年度 実績報告書

イスラム神秘主義思想の変遷と実践に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K12856
研究機関明治大学

研究代表者

井上 貴恵  明治大学, 文学部, 専任講師 (70845255)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードスーフィズム / イスラム
研究実績の概要

本研究はスーフィー教団を思想面から検討することで、スーフィズム思想研究とスーフィー教団研究との接点を見出し、両者を一連の思想史として捉えることを最終目標とし、スーフィー教団という組織をスーフィズム思想という面から考察する事で、現代まで継承されるスーフィズムの源泉としての中世期スーフィズム思想の役割を明らかに提示することを目指した研究であった。具体的に本研究は、1)教団の始祖(教祖)と見做されたスーフィーと、2)教団の実質的な運営者、そして3)教団組織という3者に注目する。中世期のスーフィズム思想が、教団運営者によって教団教義へと取り込まれ、教団員によって実際に修行の一環として実践される、という流れに沿い、3者の思想的な関わりの様子を資料から具に読み解くことで、1)教団の始祖とされたスーフィーの思想を教団運営者がどのように理解し、取捨選択を行ったのか、及び2)始祖の思想は教団においてどのような役割を果たしたのかを明らかにすることを目指した。最終年度においては特にメヴレヴィー教団に関わるテクストであるMathnawi-i manawi及びMaarifの精読に注力することが出来た。本年度の研究成果は「メヴレヴィー教団と聖者」(日本宗教学会第82回大会)、及び“Rumi and Sultan Walad's View of the Saints: The Authorization of Saints in the Formative Era of the Mevlevi Order,”(Sufi Thought and Practices from Past to Present Workshop, Uskudar University, Istanbul)、「スルタン・ヴァラド著『マアーリフ』第4, 5章翻訳」(『イスラム思想研究』第5号)として発表、翻訳の投稿を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 「スルタン・ヴァラド著『マアーリフ』第4, 5章翻訳」2023

    • 著者名/発表者名
      井上貴恵
    • 雑誌名

      『イスラム思想研究』

      巻: 第5号 ページ: 71-82頁

    • DOI

      10.15083/0002007844

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 「メヴレヴィー教団と聖者」2023

    • 著者名/発表者名
      井上 貴恵
    • 学会等名
      日本宗教学会第82回大会
  • [学会発表] “Rumi and Sultan Walad's View of the Saints: The Authorization of Saints in the Formative Era of the Mevlevi Order2023

    • 著者名/発表者名
      Kie Inoue
    • 学会等名
      Sufi Thought and Practices from Past to Present Workshop, Uskudar University, Istanbul
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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