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2021 年度 実施状況報告書

前衛書家井上有一研究:自筆日記と制作記録を読み解く

研究課題

研究課題/領域番号 21K12884
研究機関神戸大学

研究代表者

向井 晃子  神戸大学, 国際文化学研究科, 協力研究員 (70848465)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2026-03-31
キーワード前衛書 / 周縁 / 井上有一 / 美術制度
研究実績の概要

本研究の目的は、前衛書家井上有一の自筆日記と記録を読み解くことで、明治期になされた「美術」の分類を問い直すような革新的な試みを行ったものの周縁化された立場にあった井上の活動を明らかにし、美術制度に支えられなかった芸術表現の状況の一端を検討することである。それによって、欧米とは異なる歴史と文化がある日本の美術史の特徴を制度外から逆照射する形で浮き彫りにし、美術制度の枠外にある伝統芸術が近代に遂げた展開の一面を美術史研究に加えたいと考えている。今年度は自筆日記を所有するギャラリーへの訪問調査を実施し、その閲覧と必要に応じた手書きによるメモ取りを行う予定であった。しかし、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言がまず大都市圏の4都府県を緊急事態措置を実施すべき区域として発出され、その後、対象地域が拡大、変更されながら継続されたことや感染力の高い変異株の出現による影響で、訪問調査が難しい期間が長く、また、新型コロナウイルス感染状況がある程度下火になってからも、感染状況を配慮しながら、長時間滞在しての調査を避ける方向で対応したため、調査はごく小規模なものとなった。
現在のところ新型コロナ感染状況は終息してはいないため、今後もそれに対する配慮は変わらず継続する。当面は、長時間の滞在を避ける形での訪問調査を行い、インタビューを実施する場合には、質問書への回答や電話インタビューなど、対面でない方法も検討しつつ、対面で実施する場合には、マスク着用、距離を取るなどの対策を講じる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

今年度は新型コロナウイルス感染症の蔓延による影響で、資料を所有するギャラリーへの訪問調査が難しかったため。

今後の研究の推進方策

今後も新型コロナ感染状況に対する配慮は継続する。当面は、長時間の滞在を避ける形での訪問調査を行い、インタビューを実施する場合には、質問書への回答や電話インタビューなど、対面でない方法も検討しつつ、対面で実施する場合には、マスク着用、距離を取るなどの対策を講じる。新型コロナ感染が終息した場合には、長時間滞在しての調査を、訪問先と調整する。

次年度使用額が生じた理由

今年度は新型コロナウイルス蔓延の影響で、大がかりな訪問調査を行うことが難しかったため、次年度使用額が生じた。次年度は新型コロナウイルスの感染状況に配慮しつつ、今年度よりも規模の大きな訪問調査を行う計画である。

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公開日: 2022-12-28  

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