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2021 年度 実施状況報告書

残響下の時間長知覚に対する残響曝露の効果

研究課題

研究課題/領域番号 21K12988
研究機関上智大学

研究代表者

大澤 恵里  上智大学, 理工学部, 研究員 (40845351)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2026-03-31
キーワード音声知覚 / 残響環境 / 非母語の知覚
研究実績の概要

当初の計画では2021年度に実験環境を整える予定となっていた。具体的には実験機材の購入や実験システムの構築を予定していた。実験機材については共同研究先が用意したものを使用することになったため大型の機材の購入は今年度は行わなかった。当該機材は借用している状態のため今後購入する可能性がある。システムの構築については、昨年度に実験を行ったオークランド大学のシステムの性能に近づけるため、オークランド大学からシステム構築の概要を受け取り、構築に着手した。年度内にシステムの構築が完了し、その性能は予備実験の結果からオークランド大学のものとその効果に大きな差がないことが確認できたため、人を対象にした実験の実施の段階まで到達することができた。
実験システムを国内に構築できたことは今後の研究遂行にとって意義深いと考える。これまでは実験実施のために海外の共同研究先に赴かなければならなかったが、国内での実験実施によって時間や労力の削減が可能になり、量と質が伴った実験を行うことができるようになった。
さらに、2021年度には本研究の本実験を行う前に実験参加者の知覚傾向を調査するためのpilot実験を行った。その結果実験刺激用の音声に改善の余地があったため、修正後に本実験を実施する予定となっている。実験システムの細かい調整が可能になったことも今後の研究のために意義深いと考える。
また論文発表による研究発表も2021年度に行っている。本研究は先行研究がまだ少ない分野なので、対外への情報発信も重要な研究活動と考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本課題では1年目に実験環境を整えることを目標としていたため、その目標は達成されたと考えている。当初の計画ではニュージーランドのオークランド大学の実験システムを用いた実験の実施を計画していたが、2021年度に構築したシステムにより、国内でも精度の高い実験を実施できるようになった。実験自体はpilot実験までしか実施できていないため、上記の評価となった。

今後の研究の推進方策

今後は本実験実施へ移行していく。またその実験で得られた結果について、学会や論文で発表していくことを目標としている。

次年度使用額が生じた理由

本研究ではニュージーランドのオークランド大学での実験実施を計画に含んでいたが、それが不可能になったことから、使用額と計画の間で差が生まれた。
今後は国内の実験設備を使っての実験実施に予算を使用していく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [国際共同研究] オークランド大学(ニュージーランド)

    • 国名
      ニュージーランド
    • 外国機関名
      オークランド大学
  • [雑誌論文] Effect of prior exposure on perception of Japanese length contrast in reverberation2021

    • 著者名/発表者名
      Eri Osawa, Justine Hui, Yusuke Hioka, Takayuki Arai
    • 雑誌名

      Speech Communication

      巻: 134 ページ: 1-11

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

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公開日: 2022-12-28  

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