研究課題/領域番号 |
21K13013
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
石井 久美子 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 准教授 (60774990)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 語彙 / 外来語 / 少年雑誌 |
研究実績の概要 |
本研究では、大正期の少年雑誌である『日本少年』に出現する外来語を調査している。先行研究では、明治期には気取った感じを与えていた外来語が、大正期には普通の日常語となったといわれている。しかしそうした指摘があるにもかかわらず、語彙量に比して研究が少ない。そこでこれまでに、男性向けの雑誌である『中央公論』、女性向けの雑誌である『婦人公論』、少女向けの雑誌である『少女の友』を対象に、当時の外来語の実態を探ってきた。これらの成果を踏まえ、本研究では、位相の広がりを見るために、これまでに日本語学的研究の対象とされてこなかった少年向け雑誌を扱うことにした。なかでも『日本少年』を対象としたのは、これまで見てきた資料とおなじく総合雑誌であり、大正8年には発行部数が少年雑誌界の王者となっているためである。本調査の成果をこれまでの研究と比較することで、世代や性別による傾向の違いを見出し、大正期に世代や性別を問わずに理解することのできた定着度の高い外来語の特徴を明らかにすることを目指している。 1年目である2021年度は、調査資料である『日本少年』の所蔵場所を調べ、複写物を取り寄せた。こども向け雑誌を多く所蔵する大阪府立中央図書館国際児童文学館に問い合わせたところ、資料の状態が複写には耐えられないものが多いことがわかり、他館を探すことにした。所属大学の付属図書館を通じていくつか取り寄せることができた。 なお、8月以降は産休・育休を取得したため、研究を中断している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2021年8月から産休・育休を取得し、研究を中断したため。
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今後の研究の推進方策 |
2022年10月より研究を再開する。再開後は、国立国会図書館等で資料や先行研究の閲覧・複写をする。産休・育休で中断した資料の取り寄せの続きを行い、集まったものを整理する。データ化を行い、大正期の『日本少年』の外来語の傾向を見出す。当初計画していた1年目の分の作業を少しでも多く進められるようにする。
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次年度使用額が生じた理由 |
2021年8月より産休を取得し、研究を中断したため、次年度使用額が生じている。2022年10月より研究を再開し、中断前に行っていた調査資料の収集の続きと、当初1年目に予定していた計画を進める。
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