研究課題/領域番号 |
21K13025
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
大塚 知昇 九州大学, 言語文化研究院, 准教授 (20757273)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | pair-Merge / Minimalist Program |
研究実績の概要 |
2022年度においては、まず論文一本が日本英語学会の発行するEnglish Linguisticsに掲載決定し、現在校正最終段階にある。本研究は本科研費の研究課題であるpair-Mergeについて、特に先行研究であまり議論されていないInternal pair-Mergeの詳細を議論したものであり、生成文法研究において理論的に有意義なものであると考える。また掲載誌であるEnglish Linguisticsは日本における生成文法研究者の間では最高峰といっても過言ではない扱いを受けており、ここに掲載されるということは分野において一定の評価を得たとみてよいと考えられる。さらに当該論文は英語論文であることから、国内のみならず国際的にも研究内容を発信することにつながったと考える。 次に口頭発表に関しては、日本英文学会第94回大会においてシンポジウム企画を行い、司会者及び発表者として登壇した。本シンポジウムにおける発表内容は、本研究課題のpair-Mergeについての考察に加え、これを別のメカニズムから導き出すことができないかという、本課題を終了した後の研究方向の可能性についても検証を行ったものである。全国学会のシンポジウムであるため、情報発信において非常に有益な機会であったと考える。また日本英文学会東北支部第77回大会においても共同発表として口頭発表を行い、情報発信に努めた。 また最後に特筆すべき点として、これまでの研究の内容を著書としてまとめた。これは2023年度中に九州大学出版会から出版することを計画しており、現在査読中である。本書はすべて英文で書かれており、無事出版ができれば国内のみならず国際的にも広く情報を発信することにつながると考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年度では査読付き全国誌に論文一本を掲載し、全国大会シンポジウムを一件、支部大会での口頭発表を一件行った。また著書の執筆を2022年度中におおむね終えることができたため、研究の進捗状況としては順調であると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
研究内容としてはすでにほぼ完成状態にあり、2023年度においてはさらにその発信に努めたい。まずは著書の出版に重点を置き、またこれにあわせて可能な限り、学会等における発表も行いたいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
2022年度においても、新型コロナウイルス流行の関係で、対面での学会開催が少なかった。そのため当初予定していた旅費がかからず、次年度使用額が生じた。2023年度には図書の出版を予定しているため、この次年度使用額の中から出版費及び英文校正費を捻出する予定である。
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