最終年度では、本研究の結果の発表および、それを通じてのさらなるフィードバックの獲得と提案の精緻化を目標とした。 まず5月に、日本英語学会が開催する春季国際フォーラムにおいて、本研究課題が一部関連する内容として、東京理科大学の菅野悟准教授、藤田医科大学の近藤亮一准教授、中部大学の田中祐太講師との共同発表で口頭発表を行った。また本発表をもとに、日本英語学会が発行する査読付きの学術誌JELSに同タイトルの論文が掲載され、2月に公開された。さらに特筆すべきは、2023年末に、これまでの研究結果をすべてまとめた形として、著書「Radical Free Merger」を、九州大学出版会より出版した。本書は全195ページですべて英文で執筆しており、研究期間中に全編英文の著書1冊を出版したという点は非常に意義のあることであったと考える。 研究期間の三年間にわたり、口頭発表3件(内国際学会を1件含む)、シンポジウム企画1件、論文3本(内1本は査読付き全国紙、またプロシーディングズも含む)、著書1冊を発表した。新型コロナウィルスの流行に伴い、一部出張等の制限がかかったとはいえ、オンラインへの切り替えを活用することにより、基本的には当初計画していた通りの予定で研究を進めることができたと考える。そして繰り返しになるが、本研究課題のもとに全編英文の著書1冊の出版につながったことは非常に意義深い事であったと考える。以上のことから、本研究課題は概ね良好な形で遂行することができたと結論付ける。
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