親族に関する知識(whakapapa/ファカパパ)について、再度データを整理するとともに、自然物まで遡る系譜に関して探るべく、聞き取り調査を実施した。 加えて、新たな事例として2021年ガファで見つかった40500年前の巨木に関して、地元のマオリがどう認識しているのかについて聞き取り調査を実施した。 ガファの巨木に関して、地元のマオリは所有権の主張を行なっているが、彼らが主張する所有権の裏付として、ファカパパがどのように語られるのか追うことが今後の課題である。 巨木に関する彼らの語りを通じて、自然物への系譜がどのように認識され、語られるのか明らかにするための一助となると期待している。
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