研究課題/領域番号 |
21K13239
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
松本 浩延 同志社大学, 法学部, 助教 (30844089)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 日本社会党 / 棚橋小虎 / 民社党 |
研究実績の概要 |
史料調査については、新型コロナウイルス感染症の拡大により、国内での史料調査を中心に進めた。現在保有している史料および関連資料の分析を進めると同時に、国立国会図書館憲政資料室等の所蔵関連資料を調査し、新史料の発掘や検討作業を進めた。 2021年6月には口頭発表として、「無産政党政治家は第二次世界大戦の勃発をどう見たか――浅沼稲次郎『IPU派遣団訪米・訪欧日記』を中心に」 (マチカネ政治史研究会〔大阪大学政治史研究会〕 2021年6月13日)をおこなった。本研究課題の射程でもある社会主義運動や無産政党政治家の思想や動向について、研究会に参加するメンバーから各種コメントによるフィードバックをうけた。 2021年9月には同志社大学で研究会を開催し、関連する史資料の分析作業を行った。 また、現在研究分担者として参加している「第一次世界大戦における『模範国ドイツ』崩壊の日本に及ぼした影響の政治外交史的研究」(研究代表者小林道彦、研究課題/領域番号20H01312)において担当する、第一次世界大戦後の社会主義者の動向についても、本研究課題と連動させながら進めた。 さらに、2021年10月には、テレビ大阪株式会社からの衆議院解散・総選挙に関する取材に対して、本研究で得られた知見の一部をもとに協力を行った。これは「衆議院解散 総選挙へ! 解散なのに万歳三唱のなぜ」(テレビ大阪『やさしいニュース』、2021年10月14日)として放映された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
国内での史料調査は進展したため、この部分については「(2)おおむね順調に進展している」と評価できる。新型コロナウイルス感染症の発生およびその感染拡大等により、研究協力者を雇用しての資料整理は予定通り実行できていない。そのため、研究計画全体の進捗状況については「(3)やや遅れている」とした。
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今後の研究の推進方策 |
史料調査については感染状況を注視しつつ適宜行うが、必要最小限にとどめ、現在保有している史資料をもとにした学術論文の執筆に集中する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2021年度において新型コロナウイルス感染症の感染拡大および政府による緊急事態宣言の発出、ならびに海外への渡航制限により、史料調査を行うことが著しく困難であったため。渡航制限の緩和を含めた状況を注視しつつ、引き続き国内を中心に史料調査を行う予定である。
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備考 |
「無産政党政治家は第二次世界大戦の勃発をどう見たか――浅沼稲次郎「IPU派遣団訪米・訪欧日記」を中心に」 マチカネ政治史研究会(大阪大学政治史研究会) 2021年6月13日
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