研究課題/領域番号 |
21K13250
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
榎本 珠良 明治学院大学, 国際学部, 准教授 (50770947)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 軍備管理・軍縮研究 / 批判的安全保障研究 / ジェンダー研究 / ポストコロニアリズム / インターセクショナリティ |
研究実績の概要 |
円安等により様々な費用が割高になったことにより、2023年度も対面での大規模な国際イベントの開催やとりわけ欧米諸国への海外出張などは対費用効果が低いと思われた。 そこで、2023年度も、オンライン・イベントを開催したり、アジア地域での国際会議(12月フィリピン:主催者側が一部の費用を負担した招聘出張)に出席するなどした。オンライン・イベントの一例としては、1/21(日)公開オンラインセミナー「パレスチナ・イスラエルと『人道的軍縮』~キラーロボット反対キャンペーンで起きている事件を踏まえて~」などを挙げることができる。 そして、こうした場に向けた(あるいはこうした場での)議論に基づきつつ、"Researching on Racism of the “Humanitarian Disarmament” Sector More Explicitly"(Online Event: Countering Discrimination and Intimidation in Peace and Disarmament :Supporting Advocates for Palestine, 10 February 2024)といった国際イベントでの報告を行ったり、「人道的軍縮の限界:なぜ惨禍を防げなかったのか」『世界』(979, pp.224-232)などの論考執筆を行うなどした。また、軍備管理・軍縮に関する資料をとりまとめた『ピース・アルマナック2023』の刊行委員として執筆・編集を行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度も、軍備管理に関連する国際会議がハイブリッド型になったり開催地のジュネーブ等に出張するための航空運賃や宿泊費等が高騰したことにより、参集する関係者の人数(とりわけグローバルサウスの関係者の人数)が少なくなることが考えられ、国際会議出張のコストが利益(国際会議において対面でインタビュー調査を行うことができる人数や得られる情報等)を上回ると思われた。したがって、海外での対面調査などは見送ることになった。
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今後の研究の推進方策 |
軍備管理関連の国際会議が開催される場所(主にニューヨークやジュネーブ)への出張は、今後も航空運賃や宿泊費の高騰によりコストが利益を上回ることが考えられる。したがって、オンラインあるいは対面やハイブリッドなどのイベント・研究会を開催して議論を深めつつ、最終的な研究発表方法を模索したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
軍備管理に関連する国際会議がハイブリッド型になったり開催地のニューヨークやジュネーブ等に出張するための航空運賃や宿泊費等が高騰したことにより、国際会議出張のコストが利益(国際会議において対面でインタビュー調査を行うことができる人数や得られる情報等)を上回ると思われた。したがって、海外での対面調査を見送ることとなった。 また、2023年度は海外研究者の日本への入国自体は極めて容易になったものの、招聘にかかる費用(とりわけ航空券代)が高騰しており、日本で対面の国際イベントを開催する費用対効果も低いと思われた。したがって、日本での国際イベント開催などの選択も行わなかった。
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