外交史料館にて収集した史料(「国際連合局社会課「国際婦人年世界会議出張報告」(昭和50年7月10日)」)について、「資料紹介」として公刊した。当該史料は1975年の第1回世界女性会議に日本政府代表団のスタッフとして参加した外務省職員の見た景色を示すものである。世界女性会議はこれまで参加したアクティビストの残した語りに依拠することで歴史化されてきたことを思えば、異なる視点を提供する史料として意義があると思われる。 また、釧路市ではじめての女性市議となった三上イトの生涯について、2023年度中に公刊する。先行研究は存在せず、地域女性史の発展に資するものとして意義を主張することができる。
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