研究実績の概要 |
まず、研究実施計画にもあるように、本研究の分析に使用するデータは新規に建てられた医療施設の配置に関するものであり、基本的に分析するに値するサンプル数を確保することが難しい。そのため、2021年度は1年度目となるため、データの収集とクリーニングを行う年となっている。したがって、有料データである『Geo Suite道路網2020全国版』(Esri社;80万円)の購入と無料公開されているデータ(『コード内容別医療機関一覧表』(各地方厚生局)、『全国小地域将来推計人口』(青山学院大学 井上孝教授・Esri社)、『国土数値情報/都市地域土地利用細分メッシュ第1.3版』(国土交通省国土地理院)、『土地総合情報システム』(国土交通省 不動産・建設経済局)、『患者調査』(厚生労働省))の収集、それらの突合作業を主に行った。また、主題に付随する回帰分析においても、単年度のデータではなくパネルデータの分析を想定しているため、初年度だとクロスセクションデータとなることから、分析は来年度以降本格的に開始する。 上記に加え、本研究課題の肝となる理論パート(投票システムを医療施設配置に適用するための方法)に関する以下の学会報告を行なった。 Kurihara, T., Suga, K. Rational Preference Update Systems Based on an Expert Suggestion. World Congress of the International Economic Association 2021, Bali International Convention Centre, 2021 July. コロナ禍であったため、海外渡航を必要とする学会への参加を見送っており、上記の学会にオンラインで参加した。
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