研究実績の概要 |
当該年度までは、研究計画に基づき、シミュレーション分析の準備段階であるデータ取得期間である。2024年度より、分析と成果物作成といった最終段階に入ることとなる。当該年度も、『ArcGIS Geo Suite 道路網 全国版』(Esri社)を購入した。さらに、『コード内容別医療機関一覧表』(各地方厚生局)からデータを入手し、分析対象となる医療施設や、施設配置決定段階で既存の医療施設を抽出する作業を行った。データフォーマットの複雑さゆえ、データ整備に時間を要したが、毎月各都道府県が公開する当該データから全国データとして整備するまでに45分程度で行える環境を整えた。他方、論文の完成や学会での発表には至っておらず、最終年度(及び延長期間)にて成果を出す予定である。研究計画書では主な分析期間を最終年度としていたが、配置決定に関する回帰分析に関しては「現在までの進捗状況」で示す理由により、「やや遅れている」状況である。
関連研究として昨年度の実績に上げていた以下の雑誌論文については、当該年度に公刊された。関連する点については、昨年度の実績報告書に記載してある。 T. Adachi, H. Chung, T. Kurihara, 2023. (The Impossibility of) Deliberation-Consistent Social Choice. American Journal of Political Science, Early View. T. Kurihara, 2023. Sufficient conditions making lexicographic rules over the power set satisfy extensibility. Journal of Mathematical Psychology, 115, 1-7.
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