研究課題/領域番号 |
21K13322
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
高橋 秀徳 神戸大学, 経済経営研究所, 准教授 (90771668)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | アントレプレナーシップ / スタートアップ / 行動バイアス |
研究実績の概要 |
本報告年度は、本研究の目的「人間の行動バイアスが組織変化や起業活動に与える影響を明らかにする」ため、前年度に引き続き、とくにアントレプレナーの意思決定にかんする研究を実証面および理論面から実施した。実証面では、各国の男女起業活動水準の差異を説明する要因として、文化的要因に注目し分析をおこなった。理論面では、不確実性と起業活動との関係を説明するフレームワークの構築を進めている。海外ジャーナルの採択を目指して研究成果を取りまとめているところである。 加えて、前年度に引き続き、アントレプレナーの人的および社会的資本が創業時の行動バイアスに与える影響についても研究をおこなった。研究会等で得たコメントをもとに、追加検証・頑健性の確認をおこなった。具体的には、アントレプレナーの属性とスタートアップの資本政策・投資活動等との関係を分析することで、行動バイアスが発生するメカニズムにアプローチした。さらに、日本のデータから得られた本研究の結果が他国のアントレプレヌールエコシステムに適用できる可能性について検討した。研究成果を論文にまとめ、ジャーナルに投稿済みである。 また、研究成果および研究動向を広く一般に情報発信するため、学会での特別セッションの企画やシンポジウムへの参加・登壇をおこなった(12月10日、「企業と社会の行動ファイナンス」行動経済学会; 3月21日、「日本のスタートアップとイノベーション」シンポジウム)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「分析を論文にまとめ、海外ジャーナル投稿の準備を進める」という目標を達成できたため、おおむね順調に進展しているといえる。今年度に、論文をジャーナルに投稿済みである。そのほか、海外の研究協力者と、あらたな研究の可能性について定期的にミーティングをおこなっており、おおむね順調に研究を遂行できている。また、追加データも収集しており、次年度に実施する研究課題に取り組む準備を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究も、当初の計画どおりに進める。まずは今年度におこなった分析を論文にまとめ、ジャーナル投稿の準備を進める。また、研究の過程で生じたあらたな疑問については、研究するに値するかを関連する文献等を読み検討する。 そのほか、スタートアップや上場企業を対象にした研究課題にかんしては、使用するデータの構築を継続的におこない、記述的な分析のための準備をする。海外の研究協力者とは引き続きオンラインを中心としたミーティングを通じて、研究の方向性や分析フレームワークを共有していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
前年度に予定していたとおり、海外の共同研究者の招へいや、学会・研究会参加のために使用した。しかし、日程の都合により海外学会への出席がかなわなかったため、次年度使用額が生じた。次年度も継続して国内外の学会・研究会へ出席するとともに、ジャーナル等を通じた研究成果の情報発信のために使用する。
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