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2023 年度 実施状況報告書

サッチャー政権期における通貨・財政・金融政策をめぐる歴史研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K13335
研究機関北海学園大学

研究代表者

土橋 康人  北海学園大学, 経済学部, 准教授 (20882202)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード欧米経済史 / 財政金融政策 / 政治史 / 新自由主義 / サッチャリズム / 国際政治経済 / 為替 / 英米関係
研究実績の概要

本研究の主要な目的は、イギリスの通貨管理政策及び財政金融政策との相互連関についての歴史的な分析を通じて、「新自由主義」や「サッチャリズム」という概念を問い直すことである。これらの概念については、制度や政策だけでなく、社会心理や政治哲学、文化などを含む多様な視点から研究が行われているが、学際的な研究にも進展が見られる。本研究は、この多様な視点を組み合わせることによって、1980年代前半のサッチャー政権下の政治経済の動態的メカニズムを捉え直すことを目指している。
2023年度では、「サッチャリズム」と「イギリスの新自由主義」をめぐる議論に対して、イギリスの為替政策及び金融制度改革、住宅政策と社会保障制度改革に関連する地方財政という視点から論文を執筆してきた。これらの研究論文は、2024年度に順次投稿する予定である。
また、2023年度は学際的な観点からの研究も継続している。2022年度の研究では、地方財政などの視点からの研究を加えていったが、2023年度はサッチャー政権期に行われた社会保障制度改革をイギリスの福祉国家論の中に位置付けることにも注力した。そして、国際金融あるいは金融制度改革をイギリス政府の政治戦略に着目して捉え直す研究も引き続き行っている。
必要な研究資料(政府統計資料や組織内部向け資料などを含む)の収集も進め、論文の執筆に必要な素材は集まっているのが現状である。2024年度は、研究成果の発表に集中し、複数の論文を順次投稿していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究計画に遅延が生じていると言わざるをえない。しかし、論文の執筆に必要な研究資料の収集やサーベイについては、ほぼ終えているのが現状である。研究の進捗については、一定程度の進展は見られた一年であった。

今後の研究の推進方策

2024年度は、収集した研究資料を用いて論文を執筆及び投稿していくことだけに注力する。

次年度使用額が生じた理由

科研費の補助期間の延長を行なった。
2024年度には、論文の執筆及び研究報告を進める。そのために必要な「次年度使用額」が生じている。

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公開日: 2024-12-25  

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