研究実績の概要 |
最終年度には、以下の成果を挙げた。6月には、産学連携活動における大学の役割について、ここ20年の動向をふまえたうえで、大学発ベンチャーやアカデミック・エンゲージメントといった対象について分析し、大学のはたす役割を総合的に論じた論文「産学連携の組織・個人・社会(性)―大学はいかにイノベーションに関与するか」を、国内最大誌である『組織科学』に掲載した。また10月には、成果の一部を掲載した書籍「越境協働の経営学: 組織と国の境界を越えた事業プロセス」を出版した。加えて、関連する学会発表として、9月に「顧客対応における正統性の獲得-ダイアドモデルとミクロ-マクロリンクに着眼して」を日本経営学会第97回大会で(単独発表)、10月に「根本概念と組織:いまさら言えない疑問を確認する」を組織学会年次大会で(共同発表)、12月に「PSFsとアントレプレナーシップ」を日本ベンチャー学会第26回全国大会で(共同発表)、それぞれ行った。これらをはじめとして、研究期間全体を通じて、かかる学会発表を6回、書籍を2冊、論文を2編(舟津昌平.(2023).産学連携の組織・個人・社会(性)―大学はいかにイノベーションに関与するか.組織科学,56(4),50-66.および舟津昌平,伊藤智明,& 椙山泰生.(2022).同床異夢の成立プロセス―ベンチャー企業による制度的複雑性への対処―.日本ベンチャー学会誌,40,65-79.)発表した。
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