先行研究の整理や統計データの収集、現地調査によりフィリピンの流通近代化は伝統小売業を残したまま近代小売業が発達したところが特徴であると明らかになった。 フィリピンでは古い流通のシステムを残しつつ、近代化が進んできた。さらに、巨大財閥は小売業だけでなく金融業、不動産会社も保有、系列化することにより店舗の大型化を進め流通近代化を加速化させている。しかし、伝統小売業のなかには近代小売業に転換する店舗もあるが、伝統小売業を残したまま支払い手段にキャッシュレス決済を取り入れる店舗や仕入れ先のシステムを用いて受注発注や在庫管理等をおこなうなど、新しい技術を取り入れ進化した店舗もある。
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