ひきこもりの家族を対象としたセルフヘルプグループのエンパワメントに関する研究

2021 年度 実施状況報告書

• 研究課題/領域番号: 21K13469
• 研究機関: 日本福祉大学
• 研究代表者: 安藤 佳珠子 日本福祉大学, 社会福祉学部, 講師 (80804301)
• 研究期間 (年度): 2021-04-01 – 2024-03-31
• キーワード: ひきこもり / ソーシャルワーク

研究実績の概要

今年度は、調査対象者の選定をする予定であったが、コロナの影響によって実施できなかった。調査対象者は、ひきこもりの家族会の参加者である。ひきこもりの家族会の多くは、コロナの影響により、対面での実施が困難となっている。さらに、高齢の参加者が多いため、オンラインを利用した継続実施が困難となっている。
また、研究代表者は、これまでひきこもりの若者をもつ家族のエンパワメントを目的としたグループワークを実施してきた。このグループワークの参加者がかかわる家族会でも、コロナの影響を受け、継続的な運営が困難となり、今後どのように展開していくかを、現在検討している。また、グループワークのオンラインでの実施を継続できるように、申請者も側面的なサポートをしていくことを検討している。
また、質的調査の分析において使用予定であるデータソフト(Nvivo、MAXQDA等)についても、使い方などの検討を行った。さらに、2021年にひきこもり支援に関する社会福祉の動向についての論文執筆の依頼を受けた。「若者支援施策の現状と課題―現場からシティズンシップを考える―」というタイトルで執筆し、投稿済みである（2022年9月発刊予定）。そこでは、ひきこもりの家族や家族会についても言及している。
調査に関する倫理審査については、2022年6月に日本福祉大学「人を対象とする研究」に関する倫理審査に申請をするための準備をしている。

現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナの影響によって、調査対象者の選定ができなかった。

今後の研究の推進方策

今後は、当初予定していた通り、新たな調査対象の選定から始める予定している。さらに、所属機関の倫理審査に申請をし、承認を得た上で、聞き取りを行う。その結果については、日本社会福祉学会において報告し、論文として提出する。

次年度使用額が生じた理由

コロナの影響で、調査対象者の選定が困難となった。次年度は、新たな調査対象の選定から始める予定である。それに伴い、交通費や人件費等が発生する予定である。