研究課題/領域番号 |
21K13469
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研究機関 | 日本福祉大学 |
研究代表者 |
安藤 佳珠子 日本福祉大学, 社会福祉学部, 講師 (80804301)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ひきこもり / ソーシャルワーク |
研究実績の概要 |
本研究は、ひきこもりの家族会への継続的な参加を前提として計画を予定していた。しかし、ひきこもりの家族会はコロナの影響を受け、対面での実施が困難となり、休止となっているところも少なくない。さらに、高齢の参加者が多いため、オンラインを利用した実施が困難となっている。継続的な会の運営をするためにも、オンラインを利用した実施も検討する必要がある。そのため、今年度、研究代表者が継続的にかかわっているひきこもりの家族会の打ち合わせをzoomで実施した。しかし、多くの課題が明らかとなった。参加者の多くがzoomを使用するためのアカウントの作成の仕方でつまづいてしまったり、パソコンやスマートフォンといったデバイスがない方もいた。スマートフォンがあっても、シニア向けのスマートフォンも多く、zoomにアクセスしてみるも、つながるまで時間がかかったり、すぐにアプリケーションが落ちてしまったりした。また、通信料の問題もあり、オンライン環境を整えるだけでも多くの課題が出てきた。2023年に入り、コロナの影響が鎮まり家族会の対面実施の目処はついているが、参加者の高齢化もあり体力的にも対面参加ができないという状況が生じる可能性は大いにある。そうした状況に備える意味でも、オンラインを併用した家族会のあり方を検討する時期にきている。 また、質的調査の分析において、KHCoderの使用も予定しており使い方などの検討を行った。今年度は調査対象者の選定を予定していたが、オンラインでの家族会の設定で終わってしまった。しかし、東海引きこもり研究会に参加することとなり、今後、東海地域のひきこもり支援者とのネットワークを築いていく。調査対象者の選定も含め、調査に関する倫理審査については、2022年7月に日本福祉大学「人を対象とする研究」に関する倫理審査に申請をするための準備をしている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナの影響によって、調査対象者の選定ができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、当初予定していた通り、新たな調査対象の選定から始める予定している。さらに、所属機関の倫理審査に申請をし、承認を得た上で、聞き取りを行う。 その結果については、日本社会福祉学会において報告し、論文として提出する。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナの影響で、調査対象者の選定が困難となった。次年度は、新たな調査対象の選定から始める予定である。それに伴い、交通費や人件費等が発生する予定で ある。
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