本研究は保育士養成校から保育士資格を取得し児童養護施設に8年以上勤務している保育士を対象に子どもとの関わりにおいてどのような経験をし、そこからどのような力量を形成したのかの具体的なプロセスの様相を明らかにしている。新任の際には子どもとの関係から必死になるが、卒園児との関わりや続けることにより子どもに認められることから新任から中堅という自覚をする。そして、中堅の際には子どもに対する注意する方法を身に付ける力量を形成する。現在にいたる力量としては自分なりの保育士像を形成することが明らかになった。また、この一連のプロセスではインフォーマル関係を構築することから保育士を支えられたことが明らかとなった。
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