英国ノッティンガム大学のStephen Joseph博士との国際共同研究により、国際比較可能なヤングケアラー尺度を作成し、国内でヤングケアラー存在率調査を行った。5000人の中高生への調査で、ヤングケアラーの存在率が7.4%と推定された。これは標準化されていない尺度で調べた日本の調査結果と概ね同じ割合であった。ヤングケアラーは、そうでない人に比べて不安や抑うつが強いことと、向社会性が高いこともわかった。得られた結果に基づき、ヤングケアラー情報のページを開設し、学校・家族向け冊子と、当事者向け冊子を作成・掲載した。学校関係者へのサポートに関する研修会を6回実施し全国から学校関係者が参加した。
|