研究課題/領域番号 |
21K13564
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研究機関 | 神戸親和女子大学 |
研究代表者 |
福井 逸子 神戸親和女子大学, 発達教育学部, 教授 (60390374)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ギフテッド / マイノリティな子ども / 保育現場 / 保育者の専門性 / 保育環境 |
研究実績の概要 |
本研究は、保育現場におけるギフテッドに関する保育者の認識や支援の在り方を探ることを目的としている。初年度は、ギフテッドをテーマとした、文献や報告書の収集及び、次年度(2022年度)に行う予定である保育者を対象とした自記式質問紙調査への準備のための、予備調査を行った。先ず、文献の集積については、国内の文献や報告書等を調べた後、海外の大学に所属する研究者からの情報を基に探り、ニュージーランドやアメリカ国内に流布している調査、報告書を入手することができた。現在は、これらの文献を翻訳し読み進めている段階である。また、予備調査では、国内の2か所の保育現場を訪問して、ギフテッドの現状についてヒアリングを行った。ここで得た知見については、2022年度配布予定となる自記式質問紙調査の質問項目等にも活用する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究開始の初年度は、コロナの感染拡大のために、保育現場へ外部から参入することが難しい状態であった。その為、予備調査の一環として予定していたヒアリング等の実地研究は、ほぼ行うことが不可能であった。そこで、テーマに即した文献の集積に重点を置いた。ここでは、日本国内の文献が少なかったため、海外の文献を中心に検索したが、翻訳に時間がかかり、精読するまでには時間を要している現状である。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度の前半は、自記式質問紙調査書の作成を行い、学内での倫理委員会を経た後、遅くとも9月頃までには、事前に調査依頼をしていた保育現場(全国の主要都市3~4か所にある公立の幼稚園、保育所)に配布する予定である。2022年度の後半は、回収された質問紙調査の分析と共に、次年度のインタビューの計画、インタビューガイドラインの作成を順次行っていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年度は、コロナウイルス感染拡大のため、実地研究がほぼできなかったが、今年度は、予定していた実地研究を増やすとともに、自記式質問紙調査の作成及び配布に関わる経費を手厚くしていきたいと考える。
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