研究課題
若手研究
本研究では、友人関係上のトラブルを抱える生徒への生徒指導について、教師は傍観的生徒指導という技法をどのように実践しているのか、教師は介入的生徒指導と傍観的生徒指導をどのように切り替えているのか、教師同士の話し合い(教師間相互行為)は、傍観的生徒指導という技法の実践と、介入的生徒指導と傍観的生徒指導との切り替えに対して、それぞれどのような影響を及ぼしているのかについて、事例のドキュメント収集及び教師対象のインタビュー調査に基づき明らかにした。
教育学
生徒指導を行う教師を「社会問題ワーカー」として見立てた上で、研究を進める過程で特に介入的生徒指導と傍観的生徒指導の切り替えが「家庭訪問」において特徴的に実践されることに着目し、研究に取り組んだ。教師の「判断」が、子どもの心理面の理解に依拠するのみならず、病いに接続したり、組織内のアカウンタビリティに接続してなされるプロセスを描き出すことにより、生徒指導の社会学的理解を深めることが可能となったといえる。