研究課題/領域番号 |
21K13596
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研究機関 | 長崎外国語大学 |
研究代表者 |
藤原 和政 長崎外国語大学, 外国語学部, 准教授 (20812077)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 学級集団 / 教育成果 / スクールエンゲージメント / 中学生 |
研究実績の概要 |
初年度は,学級集団の状態,教育成果,スクールエンゲージメントとの関連について,2回の調査を実施,横断的,縦断的な視点より検討を行った(研究1)。調査結果については,現在も分析中ではあるが,上記の要因については,横断的,縦断的にも関連が認められることが明らかになった。この他にも,スクールエンゲージメントは3つの因子から構成されているため,各因子と教育成果との関連の詳細について,分析,検討を継続している。 また,次年度の研究計画を遂行するための予備調査として,複数人の学級担任から学級経営方針や,その指導方針を実施するために行った指導行動などについても聞き取り調査を実施した。この結果については,現在,整理中である。 そして,調査対象校との打ち合わせにおいて,部活動集団との関連についても検討を行えることとなった。具体的な調査項目として,生徒に対しては,部活動集団に対する積極性,凝集性などであり,顧問教師には,顧問を担当する上でのやりがいやストレス,指導方針などである。学校教育において,生徒が所属する集団として学級集団はもとより,部活動集団も重要な所属集団になりうると考えられる。そのため,部活動集団との関連についても検討を行うことで,より有用な研究知見を見出せるのではないかと予想している。 なお,初年度の調査協力校には次年度の調査実施についても内諾を得られている。 以上のように,当初の計画とは異なる部分が生じたものの,それは本研究をより深めるものであると考えている。さらに,次年度の調査実施に向けても,順調な状況にあると考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度に実施予定であった研究1について,調査項目の追加はあったものの,概ね計画通りに進んでいると考えられたからである。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究について,まず,初年度に得られた調査結果について分析を進める予定である。その際に,学級担任教師からの聞き取り調査結果とも関連づけて解釈を行う必要があると考えている。そして,これらと同時進行で,次年度の調査の実施に向けて,調査協力校との連絡などを密にしていく。 なお,初年度の調査で明らかにすることができた結果などについて,学会などで積極的に発表をしていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究1の実施分の経費の一部を令和4年度に持ち越しているためであり,次年度は調査協力校とより密に連携をとって研究を進める予定である。
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