国立高専では教育の質保証として,モデルコアカリキュラム(MCC)が明示され,教育内容・方法の改善や,学生の主体的な学習姿勢の形成を促すことを目的として,第3学年の学生に対して学習到達度試験が実施されていた.本研究では,数学の学習到達度試験がMCCと対応した学習単元毎の大問として出題されていることに着目し,共分散構造分析を用いて、潜在変数を仮定しない分析及び潜在変数を仮定した探索的因子分析や確認的因子分析を行った。それにより、高専の低学年で学習する単元の間の因果関係を数値が付されたパス図により表現することによって明らかにし,使用したデータにおいて関連が深い学習単元を特定することが出来た。
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