本研究を通して、子どもに実践された解決方法の保護者からの収集は、専門職の対応・アドバイスと併用し、日々悩みながら子育てを続けている家族に役に立つ可能性が高いと考える。また、本相談支援システムの構築および活用から、保護者のニーズにある程度応える結果が得られ、地域生活を送る発達障害者・保護者支援の一つの手段として本システムが活用され、社会生活で困っている、困る可能性がある発達障害者・保護者支援の一助となる可能性が示唆された。このことは、発達障害者支援法で掲げられている“発達障害者の円滑な社会参加の促し”に繋がり、自治体、専門機関等、地域に合わせた相談支援システム開発に寄与することが期待される。
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