ソーシャルメディア上に個人が投稿した記事が有力な情報源となる場面が増えてきているが,同時にフェイク記事による問題が増加している.ゆえに,記事の真偽を見極める能力の育成が重要だが,方法が確立されていない.見極め方の体得には経験の積み重ねが重要だが,経験自体を十分に得られない実状がある.本研究では,「ある記事を,他者がどう見ているか」を意識したファクトチェックを未熟者自身に行わせることによるフェイク記事の見極め経験促進手法を提案した.この手法に基づいた支援システムを開発することで,フェイク記事を見極める実際的な経験の積み重ねのための新たな支援の可能性を示した.
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