研究実績の概要 |
本研究課題は,学生自ら主体性を持ち,「十分な知識を持った人材」,「製品やサービスを具体化できる人材」の教育モデルの確立を目的とした先端IT人材育成の教育モデル実現に向けた教育実習型IoTデバイスの創生を研究の目的として実施している.
交付申請書に記載した研究実施計画では次年度(2023年度)において,開発した教育用IoTデバイスによる評価としてアンケートを取得し,教育用IoTデバイスの有用性を評価することであった.本研究において,高専3年次の工学・実験実習Ⅱの実験科目に教育用IoTデバイスの実験を作成し,39名の学生に実験を実施しアンケートを取得した.その結果,センサやアクチュエータとのIoTの結びつきやネットワークへの接続に関しての理解度の向上が確認され,本デバイスはIoTを学習する上で学生の理解度に貢献できていることを確認した. また,本研究で開発した教育用IoTデバイスをコントローラーとして使用し,IoTについてさらに気軽に学ぶことができる開発環境を整備し,IoTへの理解度を向上させるためのツールの充実化も実施した.
当該年度の研究成果として,IEEJ Transactions on Electronics, Information and SystemsにDeveloping an Educational Internet of Things Device For a Wide Range of Young People というタイトルで投稿し,2024年1月に掲載された.また,令和6年東北地区若手研究者研究発表会では,教育実習用IoT デバイスを用いたIoT 学習ゲー ム環境の開発というタイトルで発表し,優秀発表賞を受賞した.
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