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2021 年度 実施状況報告書

児童期におけるアタッチメントの心理的適応への効果を調整・媒介する要因の検討

研究課題

研究課題/領域番号 21K13694
研究機関高知工科大学

研究代表者

村上 達也  高知工科大学, 共通教育教室, 准教授 (00743791)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードアタッチメント / 児童 / 適応
研究実績の概要

本研究の全体的な目的は,児童期においてアタッチメントの適応への効果を調整・媒介する,家庭外の要因を検討することであった。具体的には,「家庭外の関係性」および「子どもの個人内要因」に着目し,アタッチメントの適応への効果を検討することを目的とする。

研究の初年度である令和三年度は,理論的に想定された家庭外の要因が,現実的な妥当性を持つかどうかを検討するために,自治体の教育相談員や学校の養護教諭などに対して自由記述による調査を行うことを予定していた。しかし,新型コロナウイルスの感染予防などの観点から,調査の実施が困難であったため,代替案の1つとして,インタビュー調査を行った。その結果,心理的要因としては,概ね,理論的に想定された要因が重要であると判断されたものの,やはり家庭内の心理的要因や,家庭の経済的な要因あるいはコロナウイルスの蔓延状況などの社会的要因などの家庭内外の心理的要因以外の要因もアタッチメントの適応への効果を調整・媒介するのではないかという回答が得られた。同様に,国内外の児童期のアタッチメント研究に関する文献研究により,当初計画よりも多角的にアタッチメントの適応への効果を調整・媒介する,家庭外の要因を捉える必要があることを見出した。

現在は,これら,研究を進める上で明らかになった要因をどのように次年度の調査計画に反映させることができるかを検討しつつ,予定されている質問紙調査の準備を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナウイルス感染拡大あるいは予防対策の観点から,本年度に計画していた調査について,一部の実施ができなかった。また,実施した調査から,一部,研究計画の見直しを行う必要が示された。以上のことから,本研究の全体的な目的に対して,現在の達成度を「やや遅れている」と判断した。

今後の研究の推進方策

基本的には,予定されている通り,子どもを対象とした大規模調査研究を実施する予定であるが,新型コロナウイルス感染拡大の状況を見ながら柔軟に対応する。

次年度使用額が生じた理由

コロナウイルスの蔓延により、予定されていた調査の実施や予定されていた学会への参加ができなかったため。また、学会などの開催方法も変更になり、現地に行くことがなかったため。以上の理由により、計上した予算を次年度に繰り越し、今年度実施できなかった調査の実施や学会の参加などを行う予定である。

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公開日: 2022-12-28  

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