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2022 年度 実施状況報告書

児童期におけるアタッチメントの心理的適応への効果を調整・媒介する要因の検討

研究課題

研究課題/領域番号 21K13694
研究機関順天堂大学

研究代表者

村上 達也  順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (00743791)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードアタッチメント / 児童 / 適応
研究実績の概要

本研究の全体的な目的は,児童期においてアタッチメントの適応への効果を調整・媒介する,家庭外の要因を検討することであった。具体的には,「家庭外の関係性」および「子どもの個人内要因」に着目し,アタッチメントの適応への効果を検討することを目的とする。研究の2年目である令和4年度は,理論的に想定された家庭外の要因および子どもの個人内要因が,アタッチメントの適応への効果をどのように調整・媒介しているのかを検討するために,調査を行う予定であり,これを実施した。小学生4年生から6年生まで児童,約400名を対象に質問紙調査を行った。調査の内容は,①児童用アタッチメント・スタイル尺度(ECR-RC;中尾・村上・数井,2016),②友だちと教師からのソーシャルサポートを測定するために,児童用ソーシャルサポート尺度(森・堀野,1992),③自尊感情(眞榮城・菅原・酒井・菅原,2007),④生活満足感(吉武(2010),⑤児童用抑うつ尺度(永井,2008),⑥学級生活満足度尺度(河村・田上,1997)であった。現在は,調査結果の分析を進めながら,研究を進める上で明らかになった要因をどのように次年度の調査計画に反映させることができるかを検討しつつ,予定されている質問紙調査の準備を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

今年度に関しては,コロナウイルス感染拡大防止あるいは予防対策の観点から,本年度に予定していた調査の一部について実施ができなかった。また,研究代表者の研究機関の異動も重なり,調査結果の分析などに一部遅れが出ている。以上のことから,本研究の全体的な目的に対して,現在の達成度を「やや遅れている」と判断した。

今後の研究の推進方策

基本的には,予定されている通り,子どもを対象とした調査研究を実施する予定である。また,現在の進捗の遅れを取り戻すべく,調査結果の分析を進めていく。しかしながら,新型コロナウイルス感染拡大の状況をみながら柔軟に対応を進めていきたい。

次年度使用額が生じた理由

コロナウイルスの蔓延により、予定されていた調査の実施や予定されていた学会への参加ができなかったため。また、学会などの開催方法も変更になり、現地に
行くことがなかったため。以上の理由により、計上した予算を次年度に繰り越し、今年度実施できなかった調査の実施や学会の参加などを行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Interpersonal predictors of loneliness in Japanese children: variable- and person-centered approaches2022

    • 著者名/発表者名
      Nishimura, T, Murakami, T, Sakurai, S
    • 雑誌名

      BMC Psychology

      巻: 10 ページ: -

    • DOI

      10.1186/s40359-022-00853-1

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [図書] 人間の発達とアタッチメント 逆境的環境における出生から成人までの30年にわたるミネソタ長期研究2022

    • 著者名/発表者名
      L・アラン・スルーフ・バイロン・イーグランド・エリザベス・A・カールソン・W・アンドリュー・コリンズ ・数井みゆき(監訳)・ 工藤晋平 (監訳)・村上達也(分担翻訳)
    • 総ページ数
      430
    • 出版者
      誠信書房
    • ISBN
      9784414306354

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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