研究課題/領域番号 |
21K13708
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
高 真守 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (20554629)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | パーキンソン病 / マインドフルネス / 衝動制御障害 |
研究実績の概要 |
本研究はパーキンソン病の非運動症状の一つである衝動制御障害(ギャンブル依存,買い物依存,過食,性行動異常など)に対する,マインドフルネス瞑想法の効果を調べることを目的としている.まずパーキンソン病の衝動制御障害評価尺度であるQUIP-RSの日本語版の作成,検証を行い,良好な感度・特異度を示し,施設間格差も少ないことを報告した(DOI: 10.1155/2022/1503167).さらに,パーキンソン病患者に対するマインドフルネス瞑想の単群パイロット試験の解析を完了し,8週間のマインドフルネス瞑想プログラムによって衝動性および衝動制御障害の有意な低下を示した.さらに機能的MRI解析では,試験前後においてデフォルトモードネットワークおよび前頭頭頂ネットワークの機能的結合性が変化することを報告した(DOI: 10.1371/journal.pone.0266354).これらの結果を元に,主要評価項目,サンプルサイズの設定を行い,第3相ランダム化比較試験の研究計画書を作成し,2022年1月に倫理審査委員会の承認を得た.またマインドフルネス瞑想を行うための動画を作成し,youtubeに公開した.2022年2月から患者登録を開始し,試験を継続中である
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
衝動制御障害を呈するパーキンソン病患者が想定よりも少なく,またコロナ禍もあいまってエントリーが想定よりも滞っている状況である.
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今後の研究の推進方策 |
他施設への周知,研究会などでの積極的な広報などを通じて,対象となる患者のエントリーを推進する.
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次年度使用額が生じた理由 |
ほぼ予定どおり予算を執行しているが,データマネジメント業務を行なっていただいている臨床研究センターとの調整により若干の計画の変更があり.次年度に繰越となった.
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