本研究はパーキンソン病の非運動症状の一つである衝動制御障害(ギャンブル依存、買い物依存、過食、性行動異常など)に対する、マインドフルネス瞑想法の効果を調べることを目的とした。まずパーキンソン病の衝動制御障害評価尺度であるQUIP-RSの日本語版の作成、検証を行った。次にパーキンソン病患者に対するマインドフルネス瞑想の単群パイロット試験を行い8週間のマインドフルネス瞑想プログラムによって衝動性および衝動制御障害が有意に低下させることを示した。同試験では機能的MRI解析にて脳の機能的結合性が変化することを示した。これらの結果を元に、第3相ランダム化比較試験を開始し、症例登録継続中である。
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