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2023 年度 実施状況報告書

うつ病に対する認知行動療法におけるSudden gainsが治療効果に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 21K13711
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

満田 大  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (80782226)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード認知行動療法 / Sudden gains / うつ病
研究実績の概要

本研究では、うつ病専門外来受診者を対象として、うつ病に対する認知行動療法におけるセッション間の症状の急激な改善(以下、Sudden gainsと表記)について検討することを目的としている。具体的には、既存ならびに新規に収集する認知行動療法の症例のデータを解析し、寛解群と非寛解群におけるSudden gainsの有無が実際の転帰に与える影響を検討するとともに、Sudden gainsが生じる背景因子として、先行研究に基づき反芻や回避傾向が影響するのかどうかを検討する。さらに、従来から認知行動療法の治療結果に影響を及ぼす因子として挙げられている治療関係や治療への期待感との関連についても検討することを目指して
いる。
2023年度の計画では、当初は研究計画の最終年度として認知行動療法の症例の蓄積をさらに継続し、Sudden gainsが治療結果に与える影響と、Sudden gainsの背景因子として仮定された因子との関連についての解析を行うことであった。年度を通じて一定数の認知行動療法の症例の蓄積を進めることはできたが、治療結果を検討するのに十分な症例数には至らなかったため、研究計画を1年延長し、引き続き症例を積み増ししていく。また、上記の影響により、Sudden gainsの背景因子については、文献レビューを進める中でいくつかの候補に絞り込むことができたが、候補因子の決定には文献レビューをさらに進めていく必要があり、これらの因子とSudden gainsとの関連に関する解析は次年度の課題として、今後実施に向けた検討を鋭意進めていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

一定数の認知行動療法の症例の蓄積を進めることはできたが、コロナ禍等の影響もあり治療結果を検討するのに十分な症例数には至らなかったため、研究計画を1年延長し、引き続き症例を積み増ししていくこととなった。

今後の研究の推進方策

今後は、Sudden gainsの関連因子の検討を鋭意進めながら、現在蓄積している症例の積み増しをさらに推し進め、解析開始に向けた情報収集や統計専門家との検討を引き続き進めていく。

次年度使用額が生じた理由

学会参加の予定変更や研究期間延長に伴う論文執筆スケジュールの変更により、次年度使用額が生じた。次年度は予定通りに執行予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] わが国における反すう焦点化認知行動療法(Rumination-Focused Cognitive Behavioral Therapy: RFCBT)の実践2023

    • 著者名/発表者名
      満田大
    • 学会等名
      第23回日本認知療法・認知行動療法学会
  • [学会発表] うつ病に対する認知行動療法の持続性効果に関連する因子の検討2023

    • 著者名/発表者名
      倉田知佳、満田大、片山奈理子、野上和香、中川敦夫
    • 学会等名
      第23回日本認知療法・認知行動療法学会
  • [図書] うつ病の反すう焦点化認知行動療法2023

    • 著者名/発表者名
      大野裕(監訳)、梅垣佑介・中川敦夫(訳)、井上あかり・植田恵未・尾崎奈央・加藤健徳・加藤典子・古藤愛理・柴原里奈・武智小百合・ 濱田結女・樋口華絵・藤山恭子・満田大(翻訳協力)
    • 総ページ数
      368
    • 出版者
      岩﨑学術出版社

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公開日: 2024-12-25  

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