• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実施状況報告書

睡眠・覚醒相後退障害に対する介入プログラムの開発及び治療効果の機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K13722
研究機関国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター

研究代表者

大井 瞳  国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, リサーチフェロー (00885204)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード睡眠・覚醒相後退障害 / 遠隔心理療法 / 睡眠障害 / センシング / 認知行動療法
研究実績の概要

睡眠・覚醒相後退障害(Delayed Sleep Wake Phase Disorder: DSWPD)は、明け方まで寝付けず日中に寝てしまうなど生体リズムのずれが生じる睡眠障害であり、就寝時間が遅くなることによって社会生活上で大きな支障が生じるだけでなく、アルコール乱用や自殺のリスクが上がる(McGlinchey & Harvey, 2015)。睡眠障害は他の睡眠障害や精神疾患と併存しやすいため(Harvey, 2008)包括的な介入が求められているが、診断横断的な行動医学的介入のDSWPDに対する有効性は示されていない。本研究は、DSWPDに対する、遠隔での介入プログラムの開発と、センシング技術を用いた臨床研究による効果検証を目的としている。研究1では、患者や専門家へのヒアリングに基づくプログラム開発および少数のDSWPD患者を対象としたパイロット研究を行う。
初年度である2021年度は、介入プログラムの開発に向け、当事者や専門家へのヒアリングを行った。DSWPDは治療への動機づけが乏しいことから(Morgenthaler et al., 2007)、アドヒアランス向上についても着目した。具体的には、当事者との意見交換のなかでDSWPD患者の治療へのアドヒアランスを高めるための測定ツールの検討を行った。また、睡眠外来でのプログラム実施に向けて、実施医療機関との連携体制を整えるとともに介入マテリアルの作成に取り組んだ。介入マテリアルの作成については、デザイナーに依頼し、アドヒアランスが高まるようなマテリアルの作成を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続いており、臨床試験開始が当初よりも遅れている。

今後の研究の推進方策

2022年度には所属機関の研究倫理申請を行い、パイロット研究を実施する。また、パイロット研究の結果をもとに介入プログラムのブラッシュアップを行う。

次年度使用額が生じた理由

臨床試験実施に至っていないため、臨床試験コーディネーターの人件費分を使用しなかった。また、解析ソフトやPC購入に関して、すでに所持しているもので対応可能となったために次年度使用額が生じた。2022年度は臨床試験を予定しているため、その過程で必要となるコーディネートの人件費のために使用予定である。

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi